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◆:願望で終わらせてはならない「信頼できる警察」 (市民:石下直子) ◆:警察を知っていますか (さむかわオンブズマン:立ち上げ準備会:山蔦紀一)
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横須賀市民 新倉 泰雄 日本最高気温を記録した今年の夏、参議院選挙の最中のやはり暑かった7月21日、 「警察見張番」の総会に参加させて頂きました。軽妙な生田典子さんの司会の元で進む総会第1部、そして第2部は元長崎県警暴力団対 策課の大宅武彦さんの講演。 「今の警察に市民の安全を守れるのか」というショッキングなタイトル。長崎と聞くと広島 とともに被爆地、そして最近では本島等氏につづき、伊藤一長氏と歴代の市長が相次 いで右翼や暴力団に銃撃されるという痛ましい、許せない事件を思い出す。 大宅さんは、その長崎県警の暴力団対策課に所属していたわけであるから、正直、饒舌ではなかった が講演の重みが違っていた。「警察見張番」の素晴らしいところは、いわば権力側にい た人たちとの『心の通い合い』にあるのではないだろうか。ありがちなのは、あいつは 権力の手先だ、彼は○○系だとレッテルを貼ることで、それ自体、真実に迫る感覚を入 り口の段階で鈍らすものだと思う。 相次ぐ警察内部の不祥事、しかし大宅さんのように自分の組織の問題点を深く分析し、 国民に語りかける、この姿勢こそ大切なのだ。暑い夏のなか清涼感を与えてもらいました。
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一市民 竹中 芳枝 最近、警察の不祥事の報道が目立って多くなっています。特に警察の「裏金問題」に関しては、 北海道警察の元キャリア警官原田宏二さんによって北海道警の裏金づくりが明るみに出てから、 まさに次から次へと新聞やテレビで報道され、唖然としています。そんな時、「警察見張番」の存在を知り、早速その総会に参加してみました。講演や弁護士 のお話から、原田宏二さん、元高知県警の片岡壮起さん、元長崎県警の大宅武彦さん達の正義 溢れる行動に、胸を打たれました。と同時に、私たち一般の市民が全く知ることの出来なかっ た警察組織の実態を知り、驚きと怒りでいっぱいになりました。 警察官という職業は、子ども達の希望する職種の一つです。警察は本来の任務である国民を 護ること、そして職場を民主化し、やる気のある立派な警察官を育てることへと変わらなけれ ばなりません。今の仕組みでは、「安心」を任せるどころか危険な存在に思えてしまいます。 「警察見張番」の組織はまだ小さいようですが、弁護士はじめ、市民の皆さんが警察の改革 のために裁判所へ訴えたり、多くの方々に知らせる活動していることを知り、私は心強く感じ ました。私も、自分の出来ることでお手伝いしようと思っております。
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見張番会員 新井 孝昭 去る7月21日(土)、「警察見張番」の2007年総会及び講演会がありました。講師は 元長崎県警の大宅武彦氏。「今の警察に市民を守れるのか」というテーマです。私はとても関 心を持ち参加しました。私は「警察見張番」の会員ですが、今回が初めての参加でした。◆
大宅さんのお話は、拳銃の扱い方、裏取引等、具体的で驚くことばかりでした。 けれども、近年の警察官によるモラルが欠如した事件を知るにつけ、またそれら目に余る所 行が増加していることに絶望的になってきております。私が居住している鎌倉市に於きまして も、警察官による犯罪(盗撮行為・猥褻行為等々)が新聞やテレビで次々と露わになっていま す。むろん多くの警察官は地域社会のために貢献し、努力されていることを知っておりますし、 その姿に感謝しておりますが、前記のような警察官による犯罪はどうして起こるのか。また、 本日(7/23)もテレビのニュース等で「立川警察署の地域課の警察官がストーカー行為を 繰り返し、飲食店の女性を銃器によって殺害した」ことが報じられていました。またも尊い命 が失われました。何故なのか? 次々と疑問が湧いてきます。これを解決するにはどうしたら いいのだろうか? ◆ 警察組織の上層部が市民の目線をもって警察官のモラルを糺していかなければ、警察官によ る犯罪はなくならないのではないだろうか。そのためには、先ず警察組織の上層幹部が自身の 姿を鏡に映し、自らの意志と自己の責任を再確認しなければなりません。そして、市民が安全 に生きていくために、公僕としてどうあるべきか、確たる理念をその身に備えて行く時、おの ずから部下の警官達にもその意識は広がって行くはずです。その時、犯罪も減少するはずです。 私も、かつては民間の調査事務所「探偵事務所」で20数年間、調査活動をしてまいりまし た。依頼人からの要請によっては、債権によるトラブル、思想、交通事故にからむ警察官によ る実況検分調書の偽装、会社や不動産などへの占領事例など、さまざまな事例に遭遇してまい りました。私には、警察官のような職権はありませんでしたが、法を守ること、信念を持つこ と、金品と物欲に買収されないこと、執念をもって調査を完了すること、特にあらゆる意味で 「買収されない」という理念を貫いてまいりました。ある意味では、警察官の職務に似ており ます。 最後に、今の警察組織に要望したいことは、警察の上層部の方々が、自分の肩書きが上がる こと、つまり権力や出世欲を捨てていただくことです。そして、一人の人間として末端の警察 官の地道な努力に目を向け、共に市民のための礎となっていただきたいと切に願っております。
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見張番会員 木村 幸造 7月の暑い中、遠い長崎から元長崎県警暴力団対策課兼銃器対策室長の大宅武彦氏が来浜され、 ご自身の遭遇した警察内部の経験を話してくださいました。その具体的なお話によって、あらた めて市民から遊離した警察組織の体質が浮き彫りにされた講演でした。「キャリアの自己保身のため、また警察組織温存のため、下級警察官を切り捨て退職に追い込 む。従えば退職金を支給するが、言うことを聞かない者は懲戒解雇をする。・・・」こんな恐ろ しいことが、市民からは見えない場所で行われているとは、まったく信じ難いことです。 もう一つ信じ難いことを、最近のニュースで知りました。「殺人でも退職金支給?」 警視庁立川署の友野秀和巡査長が、勤務中に所持していた拳銃で女性を殺害し、自死した事件 の報道の中で、あるテレビ番組では、「警察は彼を死亡扱いにして、退職金を支給する」ことに 関して問題にしていました。事実とすれば、大宅さんの講演のテーマであった「今の警察に市民 の安全を守れるのか」は、明らかに「否」と言えます。 郵便局強盗事件、証拠書類遺失事件、拳銃自殺など、裏金問題を頂点とする警察の異常体質は 国民から声を上げて、マスコミも巻き込んで変えていかなければならないと、改めて思います。 そして、大宅さんへの労いと併せて「警察見張番」の存在は、全国から頼りにされている組織 であると強く感じました。 上記原稿の入稿後、新聞・ラジオでは、この拳銃自殺した巡査長に対して退職金が支給されるこ とに対して多くの抗議が寄せられたことが報道された。その後、「不祥事なら不支給」という石 原都知事のコメント(神奈川新聞9/5付)が出た。(編集子)
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一市民 杉内 一成 「警察は悪いことをしないものだ」と庶民は考えておりますが、これほどいい加減だとは想像以上 でした。本当に「怒り心頭に発します」ね。私が大企業に勤務していた時でしたが、(警察周りの役目で廻っていた時)、現場の警察官は役割 を自覚して本当に真面目に頑張っていました。一方「幹部はうまい汁を吸っている」と見聞していま した。それが本当にそうだったのだということを、講演を聞きながら確認しました。警察や検察官等 をチェックする機関が無い日本の現状を考える時、「警察見張番」のような存在は是非とも必要です ので、頑張ってください。
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一市民 石下 直子 警察は、私たち市民の権利と自由を保護し、民主主義社会の安全と秩序を維持する責務を負った 公正なものであるはずだ。しかし、これは実現不可能な単なる願望に終わるのだろうか?長崎県警の敏腕刑事と言われた大宅さんが、不当に懲戒免職となったお話を聞くにつけ、私たち は犯罪組織に私たちの安全を委ねているような思いになる。警察の捜査が重要な証拠を取り上げず、 無辜の市民に自白を強要して冤罪が絶えないことも次々と報道されている。 いま、裁判員制度が発足しようとして、尻込みする市民への啓蒙宣伝が盛んだが、裁判員候補に 選ばれて積極的に参加しようと思っても、裁判官の質問によって警察の捜査や死刑に批判的な人は 排除される恐れがある。そのことは、思想・内心の自由の侵害で許せないが、裁判員制度にとって も、現在の警察を信用するという人のみが裁判員になるのでは、裁判に市民の視点を取り入れよう という裁判員制度の趣旨は初めから否定され、冤罪も防げないだろう。 それにつけても思い出されるのは、もと警視監の松橋忠光さんのことである。警察を依願退職後、 1984年に「わが罪はつねにわが前にあり」を著して警察の裏金作りを告発、数々の冤罪事件の支援 にも力を尽くされた。晩年、心臓が弱っておられるのを押して、盗聴法反対集会でお話くださった ことは、忘れられない。 民主的な市民警察をめざした松橋さんの志は、私たち市民が受け継がなければならないし、私たち自身のた めにそれを怠ることはできない。「警察見張番」はその努力の一つである。
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「さむかわ市民オンブズマン」立ち上げ準備会代表山蔦 紀一 久しぶりで、「警察見張番」の講演を聞いた。私は、一般の人の警察に関する知識は、テレビドラマ 「踊る大捜査線」の範囲を超えていないのではないかと思っている。北海道警察の内部告発や、今回 の大宅元長崎県警警部補の講演などから、警察というものの体質を知ることができるが、やはり断片 的である。
平成8年の神奈川県警警官の薬物乱用事件とその隠蔽工作を始め、以降一連の神奈川県警不祥事の裁
判を通して、警察の内部を知ることができた。
しかし、その後どのように改善がなされたについての報道はほとんど無い。 確かに、オンブズマン組織の情報開示請求訴訟などが、たとえ敗訴が続こうが、少なからず警察組織 への影響を与え改善を促していると思うが、重要なのは、身近な「警察」をもっと大勢の市民が知る ことであろう。
「安全安心」が叫ばれている昨今であるが、警官の数を増やすだけでは運営の効率化が無視される。 情報公開は遅れていて、財政を始め活動の中身が見えてこない。この現象は、日本だけの特徴なのか どうか、海外との比較もぜひ「見張番」にお願いしたいと思う。 民主主義を学ぶ機会が少ない日本人は、私的な知恵を重視し、公論を軽視する傾向があると、猪木武 徳教授(国際日本文化研究センター)は言うが、警察のありかたを「公論」するオンブズマン組織の 拡大が、唯一、信頼できる警察に変えて行く道のように思っている。
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