引きも切らず続く警察の不祥事が報道されるたび、なぜ警察がここまで堕落したかを考
えてみました。政治面での問題などもありますが、大きな要因として警察がここまで市民
を省みない警察組織（検察等捜査機関含む）と警察官個人にとって、拠り所となっている
のが次の判例ではないかと考えるのです。

　昨年、埼玉県警で、ストーカーに殺害された女子大生・伊野詩織さんの事件がありまし
た。埼玉県警は、事件報道がなされるや、捜査依頼怠慢を保身のために隠しました。その
やり方は、彼女を不良少女に仕立て、調書まで改竄するという卑劣なものでした。遺族と
なられた親御さんには全くお気の毒なことです。

ご両親は、埼玉県警、埼玉県知事を相手取り訴訟をおこされました。遺族のお怒りは当然
のことです。しかし、あれだけの報道にも関わらず、県知事と警察は裁判で抵抗している
と聞きます。われわれ市民感情としては、到底納得できるものではありません。しかるに、
彼ら警察や国（ここでは県）が拠り所とするものに、下記の判例を持ち出していることは
容易に察しがつくのです。

下記に揚げた判例の通りですと、警察などの捜査機関は、捜査を怠り、いくら寝ていても、
いくら不正をはたらいても、いいことになりはしないでしょうか。こんな、時代錯誤の馬
鹿げた判決を出した裁判官とは、どのような神経の持ち主でしょうか。みなさんは、どう
お考えになりますか？

【国家賠償法】
最高裁　Ｈ２・２・２０　第三小法廷

判決要旨
「犯罪の被害者ないし告訴人は、捜査機関の捜査が適正を欠くこと又は検察の不起訴処分
の違法を理由として国家賠償法の規定に基づく損害賠償請求をすることができない。」
（参考条文）国家賠償法一条一項
「公権力の行使に基づく損害の賠償責任、求償権」�@　国または公共団体の公権力の行使
に当たる公務員が、その職務を行うについて、故意または過失によって違法に他人に損害
を加えたときは、国または公共団体が、これを賠償する積に任ずる。

追記･････「見張番」会議に紛れ込んで
すごい！なんともすごい！
極めて多彩な優秀な顔ぶれだ！役員会参加された方だけでも、警察幹部も震え上がる４人
もの優秀な弁護士さん。警察の内部に詳しい元優秀な警官、不祥事警察の裁判を懸命にフ
ォローされている主婦、文章・印刷物作成に長けた学校の先生、英語・インターネット
ＯＡに精通した方、硬骨に警察を叱りながら懸命にオンブズをサポートされるご年輩の方
などさまざま。（月光氏の誤解もあり･･･編集子）
これじゃ、おバカな警官なんてめじゃない。
しかし、警察の不正や犯罪は、こんなにもあるのかと、月光も正直驚いた。市民が怒ると
怖いぞ！

★第３回　定例会　

日時：５月１０日　６：３０より
場所：Ｌプラザ（ＪＲ石川町駅から徒歩５分）

内容：�@犀川代表のビデオとお話
　　　�A工藤　昇弁護士のお話「差式信号の怖さ」

�@ は、ＴＢＳの日本テレビの「ザ・ワイド」で放映された暴走族取り締り状況について、
　とっときのお話が聞けそうです。
�A は、危険な時差式信号機を放置しているため事故が起こっている事態を、現実の事件
　を通して分析していただきます。

　　多数の方のご参加を御待ちしております。

★	「警察見張番」総会
日時：　７月３１日（火）６：３０より
場所：　県民サポートセンター（横浜駅西口）

　　内容については、追ってご連絡いたします。　　

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◆　編集後記　
　今年の桜は、かなり長く咲いていました。太陽の下での桜もきれいですが、月明かりの
中に浮かんでいるような花の美しさは幻想的でもあります。
　毎日、人間の犯す醜い出来事と直面していますと、こちらの心もザラザラしてきます。
そんなとき、花は、心を和ませてくれますね。
　今、横浜スタジアムのある公園には、色とりどりのチューリップが咲き乱れています。
横浜地検への行き帰りの楽しみでもあります。
ところで、皆様は「時差式信号」をご存じでした？　私はこれを知ってからこの標識を見
ると怖くて緊張します。
警察法も施行されました。
　「見張番」の仕事も今年は本番。さまざまな切り口でガンバロー！　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（生田典子）