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「おまわりさん」と声に出して言ってみる。 「犬のおまわりさん」や赤塚不二夫さんのマンガの中の警官がまず思い浮かぶ。テレビで は、たくさんの刑事が活躍している。いろんなキャラが描かれているが、みんな足をすり 減らし悪人を追い詰めていく。市民のくらしの安全を守る正義の味方。現実のおまわりさ んはどうか? わたしのまわりには何人も警察官の知人がいる。みんな親しめる人だ。なのになぜニュ ースにかくも多くの警官の不祥事が報道されるのか。それも警官個人の問題というより組 織としての問題が多い。聞くところによると警察組織には労働組合がない。上意下達が徹 底していて上には逆らえないとも聞く。そういえば、知人も「県警は……」ではなく「う ちの社は……」とどこか声をひそめて言葉少なに話す。「うちに電話しないでくれ。君か ら電話があったことが社にわかるから」と本気で言われたこともあった。署員の家まで盗 聴しているのだろうか? 「昔、架空の領収書をたくさん書いた」という知人もいる。こ の方の話は、もう40年前の日本海に面した県の話であるが。 やはり、閉鎖された組織のあり方が多くの問題を醸成させているのだと思う。マスコミ に載る不祥事は氷山の一角にしかすぎない。国民に開かれた民主的な警察組織に変えてい かなければ、住民基本台帳ネットワークが動きだした社会では、警察に常時監視される時 代が来かねない。そのために今できることは、国民が監視の目を光らせていくことである。 しかもそれが系統的であることが必要だ。 インターネットは、弱者による情報発信の手段として大きな力をもっている。また、情 報が蓄積されることで点と点の情報が線になり、やがて面になっていく。それをみんなで 共有できることが、さらに運動を広がりのあるものにしていくだろう。このたび、そんな 大切な場をつくることに参加させていただくことになり、光栄に思っている。 ◇◇◇ |
(弁護士:鈴木 健) |
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弁護士の食生活は、普通のサラリーマンの方々の家庭に比べれば恵まれていると想像される 方が多いと思う。確かに、「お金が足りなくて食べたいものを食べられない」ということは 少ないかも知れないが、裁判所や他事務所への打ち合わせに忙しく動き回るため、「時間が なくて食べたいものを食べられない」ということは大いにある。結果、駅構内などにある立 ち喰いそば屋を利用させていただく機会が多い。私も、立ち喰いそば屋愛用者の一人である。 先日、よく利用する立ち喰いそば屋に立ち寄ったところ、珍しい光景を目にした。年の頃 は20代後半から30歳くらい、黒っぽい質素な服を身にまとったお母さんらしき人が、幼 稚園児くらいの兄弟2人と見える子どもを連れて、いくつかある4人掛けの席のひとつに座 ってそばを食べている。 ここで、「若くして離婚したお母さんで、養育費も満足に取れず、本当は子どもをファミ レスにでも連れて行ってあげたいところ、それもままならないので、立ち喰いそば屋でお昼 を食べている」姿を想像してしまうのは、恐らく職業病なのだろう。 何となくそちらの様子が気になりながらこちらもそばをすすっていると、そのお母さんが 店員に対し、恐る恐る「フォークは置いてないですか」と尋ねた。店員の答えは、「すいま せんねえ、うちには置いてないんですよ」。それはそうだろう。幼稚園児が駅の立ち喰いそ ば屋に来る可能性など、恐らく皆無に近い。 それでも、2人の小さい子は、不便そうにしながらも、割り箸を使って一生懸命そばを食 べていた。よくある同年齢の子どものように騒いだりすることもなく、かといって萎縮して いるような様子もなかった。よくしつけられている子たちだな、という印象を持った。 この子たちに「本当はファミレスに行って、もっとおいしいものやデザートを食べたい」 という気持ちがないわけではないだろう。しかし、恐らくこのお母さんは子どもたちのため に日々一生懸命頑張っている人で、それがこの子たちによく伝わっているのだろう、この母 子の間には強い信頼関係がある、と思った。目を輝かせながら立ち喰いそば屋のそばを、お 母さんの方を見ながら嬉しそうに食べている姿は、きっと その現れであるに違いない。 「恐らくこの子たちは、立派な大人に成長するだろう――」 いいものを見させてもらったと思いながら私は、次の裁判所へと、立ち喰いそば屋を後に した。 (本当に弁護士気質が出てますね。鈴木健弁護士は、若いのに人間ができているんですよ。 いつも感心しています。はい。――編集子) ◇◇◇ |
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☆「警察見張番」としての本の出版について☆ 一昨年、私たちは、時間をかけて渡邊元県警本部長の刑事確定記録を閲覧しましたが、 その内容を、資料として残したいと考えておりました。また、せっかくなら、他の方々に も参考にしていただきたいと思い、一冊の本として発行することにいたしました。 03年1月に、出版社も決まり動き出しました。6月には発行できるように、現在出版 社の方と打ち合わせをし、整理をしているところです。 次回の定例会では、もっと具体的にお知らせ出来ると思います。お楽しみに。 ◇◇◇ |
編集後記:
きな臭いにおいを漂わせながら2003年が始まり、はや2ヶ月が過ぎようとしています。 状況はますます焦げ臭くなってきました。 「水と安全はタダ」だと言われていた日本の社会も、毎日報道される強盗や殺人のニュース に、誰も驚かなくなってしまったほど、凶悪な犯罪が日常的になってしまっています。イギ リスの報道で、「日本では大型金庫が路上に置いてある」と皮肉られたそうですが、ATM の強奪犯人もほとんど逮捕されていませんし、警察にはガンバって欲しいと思います。特に 現場で働いている警官は、次々と起こる犯罪に追われて大変だと思いますが、ぜひガンバっ てください。エールを送ります。 そんな時に、かつて警視庁においてどのように裏金が作られていたかという話を聞き、不 快感が高まってきました。怒りがこみ上げてきました。組織ぐるみで、裏金づくりに「知恵 と労力」を使っているのを知って、どうしてこう卑しくなれるのか悲しくさえなりました。 そして、これは警視庁だけの話だとは、決して思えないことも、悲しいことです。内部に 自浄する力がないのであれば、やはり市民によるウォッチが必要ですね。それは、情報公開 を請求していくことです。私たちの警察が、本当の市民のための警察になるように、今年も、 みんなで情報の公開を求めていきましょう! いろいろな原稿を募集しています。ご気軽にお寄せください。お待ちしています。 (生田) |
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