第15号の2

(2004年8月26日)
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        ========== 目 次 =========
● 5分の遅刻も"規則"の一点張り           (橋本 光治)

● 私にも言わせて−1                  投稿者1人 
  私にも言わせて−2                  投稿者2人 
  私にも言わせて−3                  投稿者3人 

● 事務局よりのお知らせ

● 編集後記        (生田 典子)

       ========================


*
● 5分の遅刻も"規則"の一点張り  (橋本 光治)
――県議会「防災警察常任委」の傍聴始末記 ――
    県議会など地方議会はわれわれ住民にとっては国会に比べて身近な存在と思っていたが、
現実は国会より「閉鎖性」「隠蔽体質」が極めてひどい。 国会はTV中継で(中身の論議
は別として)「分かりやすい 」ことだけは確かである。
 
 これに比べ地方議会、とくに神奈川県議会は数段劣るといわざるを得ない。その例として
過日(7月27日)防災警察常任委員会での出来事をここに記載する。わたしは間違ってい
たのだろうか?
 
 傍聴日の議会事務局での受付は午前10時〆切。定員は8名(超過は抽選)との決まり。
当日、市営バスが混んでいて5分遅れてしまった。(駆けこんだが)理由は別として私の
ミスだ。申請書に記載して係りに提出したが午前中は締め切りましたと拒否された。防災警
察は何人受け付けたのですかと聞くと、「ゼロ」とのこと。

  そこで何とか弾力的措置をお願いできませんか、市営バスの遅れですので、と懇願したが
規則だからの一点張りで不可。あきらめて午後の部の受付札をもらい、傍聴者の控え室へ。
控室にいた知人に事情を話したところ、代表幹事のA氏が交通機関の遅れの場合はなんとか
なるんではと、再び私に同行して係員に掛け合ってくれた。しかし、「規則だから」という
同じ答えが繰り返されて、事務局ではらちがあかない。そこで、同氏の地元の県議が防災警
察の副委員長で顔見知りだ、ということでこの副委員長を呼び出し、私と、係り員をまじえ
ての4者会談(?)となった。
              
 しかし結局「規則」の厚い壁に阻まれた。この件を許可すれば、他の委員会にも波及する。
規則をつくった意味がない。と副委員長の言だ。私はそれではやむを得ません。しかし遅刻
者を入れませんでしたから午前中の傍聴者は「0」と委員会で報告してくださいと最後の抵
抗をした。
 
 ところが副委員長は 係り員が席を立った後に「事務局は融通がきかない。なんとか方法が
あったろうに」と暗に「遅刻がなかった」ことにすればとも受け取れる不思議な発言をして
いた。(表情が一変)これは私の良い受け取り方だが・・・。
いろいろ感ずることの多い出来事だった。

*
● 私にも言わせて!     (投稿者4人)

その@


「そんな悪いことをすると、お巡りさんに叱って貰いますよ」と、親たちが幼い子どもたち
を嚇していた時代もありました。近ごろはどうでしょうか。「そんなに悪いことをしたいの
なら警察で働きなさい」とでも言うしかありません。犯罪を捜査する警察が上から下まで、
組織ぐるみでワルをするのですから。世間を欺いて手にする出世、名誉、お金にいか程の幸
があるのでしょうか。もちろん、正直、誠実であるがために苦悶している方も大勢いらっし
ゃるはずです。組織に属して働いた経験のない者の、浅薄な考えだとは思いますが、地位の
上下にかかわらず各人が良心に恥じない意見を述べ合えるようには出来ないものでしょうか。
年、数回の例会は楽しみです。知識も経験も乏しく、社会の事象を字面で判断するしかない
私にとりましては、まるで謎解きを聞かせて頂いているような感じです。有難うございます。
(迷子)
そのA
日本って本当にどうかしちゃったんじゃないのぉ?警察が、せっせと裏金をつくって交際費
などに使っていたとか、会計文書が保存期間の前になくなったり、うっかり処分してしまっ
たとか、交番に逃げ込んで来た人を助けずに、「そんなことなかった」とおまわりさんがウ
ソを言うとか。悲しいねぇ。政治家も自分のことしか考えてないみたいだし、これじゃぁ若
者だってやる気なくなるよね。十代の犯罪が起こると、これまでの教育が悪かったからだと、
教育基本法も変えたいだの、いやいや、憲法を変えなきゃあ、と目の色を変えている人も増
えてくるし、いやだいやだ、オレだって日本から逃げたくなるよ。え?だから愛国心も教え
込むんだって?(トンマ)     
 
そのB
「警察の真の再生」について考えてみました。私は、「警察見張番」の発足と同時に会員と
して微力ながら活動してきた者です。表だった行動はなかなか出来ないものの、警察組織の
実態をこの目で見極めたいという思いは益々強くなってきています。
思えば当時('99年)は、警察の「不祥事」が連日のように新聞やテレビで報道され、次
はどの県で何が発表されるのか、と、まるで「警察不祥事クイズ」のような感じでした。
最近も、報償費をめぐる疑惑など次々と新聞を賑わしていますが、驚かなくなっています。
それだけ「不祥事」が多いということでしょう。
それから私が疑問として思うことがあります。情報公開請求をして警察から出てきた文書に
は、私たちが知りたいと思っている部分が、墨塗りされていることです。これでは、何もわ
かりません。
もしかしたら、この墨塗りの部分こそが怪しいのではないかと思います。
 最後に、私が本当に言いたいことは真の再生についてです。神奈川県警が三菱ふそう事件
において強制捜査に踏み切った際、ある新聞に「神奈川県警は再生された」という記事が載
っていましが、確かにこれは評価できるものの「真の再生」とは、私たち警察見張番が「も
う大丈夫」と太鼓判を押した時だと思っています(policeman)
そのC
神奈川県警の一連の不祥事事件(民間の場合なら犯罪事件だよ)をキッカケに、2000年
には有識者(?)による警察刷新会議がつくられ、「透明性の確保と自浄機能の強化」とい
う警察改革要綱を打ち出した。改革要綱とは、警察内部の犯罪を一般市民にはわからないよ
うに処分することか!!
7月4日の毎日新聞の社説に「ウミ」を出し切ってから再出発を、と書いているが、あとか
らあとから「ウミ」が出てくる。
裏金作りは全国的だ。熱海署の不当逮捕、京都府警の覚せい剤使用(週刊金曜日)、大阪の
三井高検事件等、書きだしたらキリがないくらいだ。告発者が出てきて「ウミ」を出してい
るが、時間が経つとウヤムヤにしてしまう。マスコミが徹底して追及しないから。
警察をはじめとして官僚どもが腐っている。政、官、財、学、マスコミに暴力団が加わって、
この国の権力体制が国民を騙している。インチキ選挙で一票の格差が1対5以上になっても
平気で、憲法違反なんか屁とも思っていない。与党が10万単位で当選!!野党は50万単
位でも落選!!
こんな政府に対して、国民は怒らないのか?無気力な国民・市民が増えているからナメられ
ているんだ。
 怒れ市民よ、国民よ!!       (不良少年)

*
● 事務局より おしらせ
   <事務局より>
(04年7月23日第5回総会より)
活動報告
情報公開請求
*平成15年11月18日請求分
@平成15年監査関係資料
A交通総務課の旅費
B規律違反台帳
C激励慰労費
*平成16年1月29日請求分
(平成11〜15年の、各10月中に開催された公安委員会議事録)
*平成16年4月9日請求分
(全国市民オンブズマンと同時請求)
@98年度〜03年度に警察本部の捜査1課・2課・鑑識課・任意の2警察署で支出した
 捜査費(国費)、捜査報償費(県費)の予算と支出に関する文書
A個別執行に係わる証拠書類(捜査費支出伺い、支払い精算所、領収書等)
 *平成16年6月8日請求分
(全国市民オンブズマンと同時請求)
@98年〜03年度に警察本部(全所属で支出した捜査費(県費・国費)の領収書のうち、
 当該捜査を受領した者以外の氏名または住所が記載されたものと、情報公開日現在で実
 施機関において認識しているもの(支出のあった所属に限る)
A98年〜03年度に警察本部会計課から各所属に出された通知
              
近時、再び警察の不正経理が報道される中、全国市民オンブズマンがこれらの問題に対し
て全国一斉請求をしている。「警察見張番」もタイアップして活動している。

新年度活動方針
1 提訴予定の情報公開請求に勝訴すべく尽力 
2 「検察調書があかす警察の犯罪 神奈川県警覚せい剤事件つぶしの記録」の普及に努
  める
3 県警公安委員会・県警の市民的監視のために
  必要な活動を行う
4 例会開催、会報発行を続けるとともにシンポジウムなども行っていく
5 会員を普及する

*
● <編集後記> (生田典子)

熱中症というという言葉が何度も報道された今年の夏、皆様いかがお過ごしですか。
               

北海道で裏金問題が発覚し、全国市民オンブズマン連絡会議が、捜査費(98年〜03年)
に関する文書の公開を全国一斉(4/7)に請求しました。神奈川県警の場合、約2ヶ月の
延長後、拒否決定通知と一部公開通知が送られて来ました。拒否の理由の1つに「特定
の個人が認識され・・・犯罪捜査等に支障を及ぼすおそれがある」からとありましたが、
その後、それでは、偽名の領収書ならどうか、という公開請求(6/8)に対しても、結局
開示拒否でした。また、一部公開された文書は、支出された年額、一部月額が開示され
ていた、というだけでマックロの紙面でした(添付資料参照)。これは、神奈川だけで
なく、全国的に同様だったようです。
今年の函館で開かれる市民オンブズ全国大会で、それらの結果が発表される予定です。
私も参加しますので、その結果は、次号でご報告いたします。

 思えば、情報公開請求を始めたばかりの頃は、行政から出されてくる文書もマックロ
でした。最近では、これほどマックロな紙面はさすがになくなってきました。その点、
警察はまだまだ「情報公開請求」アレルギーが強いことを証明します。末綱県警本部長
は、8月20日付けで本部長を離任する際の記者会見で、「県警の再生は充分にできた」
と述べたようですが、最も改善されるべき隠蔽体質はそのままですよね。また、「これ
からは、治安先進県にしていただきたい」と語ったそうですが、総会の時に渡辺登代美
弁護士が講演で指摘されたように、「安全・安心」の条例が監視社会にならないように
、私たちは、「ことば」に迷わされることなく、しっかりと中身をチェックしていきま
しょう。気がついた時、囚われ人になっていないように。
              (生田典子)
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